入会
この共同体に入る入り口はいつも開いている。入会すると約半年から一年の志願養成を過ごす。この期間には共同生活における交流、尊敬、助け合い、礼儀正しさなどを身に付けながら神との一致と祈りの生活を深めることを始める。その後、養成期間として二年間の修練期が続く。この期間に教理、聖書、司牧などの勉学によって、貞潔、清貧、従順の福音的勧めの価値を理解し、実践するようになる。また本会の会憲の理解と実践によって、会特有の精神を体得しながら、徐々に使徒識に奉仕するように養成される。
修練期の終わりに誓願式がある。修練女はそのとき、独身を守る「貞潔」、 自分の財産を特たない「清貧」、神の代理者としての長上にすべて従うという「従順」の三つの誓願を一年の期限付きで立てる有期誓願期に入る。この誓願を一年ずつ更新しながら、それぞれ派遣される場で過ごす。
主の招きにこたえ、感謝と信頼をもって自由にこの生活を受け入れた姉妹たちは、世界四十カ国に約六百人 ほどいる。本会の総本部が置かれているイタリア、修道会発祥の地メキシコ、創立者によって宣教地の長女と呼ばれた日本、アメリカ、コスタリカ、インドネシア、シエラレオネ、ナイジェリア、スペイン、アイルランド、韓国、ロシア、インド、アルゼンチンと、この十四ヵ国において一人ひとりの姉妹たちは、創立者の最大の望みである「すべての人が神を知り、愛するように」を同じ思いで祈りつつ、み旨のままに喜んで、ただひたすら、神と人びとへの愛に生きようとしている。